人工透析の患者の方は食事に対して、どのような向きあい方をすればいいのでしょうか。
人工透析を定期的に行っている場合、たんぱく質、水分、塩分などの調整をすることで、腎臓を更に悪化させることを防止することができます。
人工透析を行い、次の人工透析までのあいだ、しっかり食事と向きあい体調を整えるようにしてください。より、人工透析の負担を軽くすることができるでしょう。
人工透析の食事
どのような方法で人工透析の時に、食事に向きあえばいいかしっかり考えてみましょう。
まず人工透析の患者の方がしなければならないのは、体内水分を増やしすぎないための水分制限です。
患者の方がそのような対策を家庭で実現するためには、塩分の高いものを食べると水分をどうしても摂取したくなるので、減塩食を意識する必要があります。
水分の多い嗜好品たとえばゼリー・ソフトクリームと言ったものをあまり食べ過ぎないように注意をし、野菜・果物のなかでも、キュウリ・スイカ・ミカンと言った水分の多い食品に注意をするようにしてください。
ラーメン・そばなど食べる場合は、汁を残すように心がけましょう。揚げ物や炒め物は水分が少ないですが、煮物は、どうしても水分が多めになりがちですので気をつけましょう。
透析後から次回の透析まで、体重増加は何キロまでなら可能なのか把握をして、食事由来の水分を考慮し、1日飲料がどの程度摂取しても大丈夫なのかについて把握してください。
家庭での食事療法のコツ
脂身の多い肉や魚の部位を使うというのもいいでしょう。炒め物や揚げ物などの油を使う料理を作りをひと工夫してください。
粉あめ、MCTが使われている治療用特殊食品もかなり有効的です。
ポテトコロッケ、フライドポテト、カレー、大学芋、チョコレート、ジャムと言ったものは、低たんぱくで高エネルギーの食品なので、そのような食べ物をリストアップしておきましょう。
食事療法は、腎臓の負担軽減のための摂取たんぱく質も意識する必要があります。たんぱく質の高い食材、低い食材を知って、食品成分表で計算しながら食べるてください。
主菜以外にはたんぱく質を含んだおかずは食べないという意識を持つといいのではないでしょうか。
食塩制限も大事なポイントです。 食材重量の0.7%あたりの食塩を目安にしてみましょう。調味料も減塩タイプの製品を使いましょう。
食事療法を継続するためには、家庭で食事に向きあい確実に出来ることからはじめてみましょう。食事療法は継続的に続けることが一番大事です。