すべての病気に通じる減塩について
食塩は血圧を上げる働きがあり、塩分の過剰摂取は動脈硬化を促進する原因になります。また、体に多くの塩分が入り込むとと、体内の塩分の濃度が上昇し、塩分を薄めようとして、水分の排出が阻害されます。それが要因で身体の中に水分が蓄積され、心臓に負荷をかけたり、むくみの要因になります。
塩分を控えた食事を心がけ、健康な人でも1日に10g以下、腎臓病の食事制限中は1日6g以下にしてください。他の病気を併発されている方は医師から指示された塩分量を守ってください。
減塩する方法と心構えを以下に記載しましたのでしっかり読んでください
薄い味付けに慣れる
塩味の薄い料理に慣れることがスタートです。料理に何でも調味料をかけるのではなく、素材の持ち味を味わってください。タニタの塩分計で計測して、自分の味を確認し覚えてください。
漬物・汁物の塩分に気をつける
塩分の多い漬け物や汁物・麺類(ラーメンなど)は、食べる回数と量を減らしてください。漬け物は浅漬けか、塩抜きしたものをたべてください。汁物では野菜などの具だくさんのメニューにすれば、1度に摂取する汁の量が少なくなります。麺類を食べるときは、汁は残しましょう。
上手に塩を使う
料理にはいろいろな味付けを使い、塩味は効率的に使うようにしましょう。塩は出来上がった料理の表面にさっとふりかけると少量でも塩分を味わうことができます。
かけてはダメ「つけて食べる」が正解
しょうゆやソースなどは、かけて食べるのではなく、小皿に入れて付けて食べると塩分の摂取量が抑えられます。
酸味を上手に使う
酸味を上手に使って、料理の味付けを変化させると、塩分を抑えることができます。レモン・ゆず・すだち・かぼすなどの柑橘系の果物や酢を和え物や焼き物に使ってください。
香辛料を多めに
とうがらしやコショウ、カレー粉などの香辛料は、塩分を抑えるサポート調味料です。
香りが大事です
ゆず・大葉・みょうが・ハーブなどの香りのある野菜や、海苔・かつお節などを仕上げに使うと、薄味の料理も美味しく変身します。
香ばしさをプラスする
香ばしさもまた塩分を減らしてくれます。焼き物にしたり、炒った胡麻やくるみなどで和える料理をメニューに加えましょう。
油の味を利用する
揚げ物、油炒めなど、油の味を引き出して食べると味に変化が見られます。胡麻油やオリーブオイルを、食べる前に少しかけることで風味が増し、満足感が得られます。揚げ物は腎臓病の食事制限の中でホームランバッターです。
お酒のアテに注意
酒の肴に合う料理はたくさん塩分が多く含まれているので、食べ過ぎないように。
練りもの・加工食品は食べない
かまぼこ・はんぺん・さつま揚げなどの魚貝類の練りものや、ソーセージ・ウインナー・ハム・ベーコンなどの肉類の加工食品は非常に塩分が多い食品です。食べ過ぎないように。
食べ過ぎはダメ!!腹八分目を守る
せっかくの薄味で出来た料理も、大量に食べれば塩分の量もたんぱく質の量も多くなります。食べ過ぎないように気をつけましょう。減塩しょうゆや減塩みそも、使う量が多ければ塩分も増えます。必ず計量して使うことを心がけてください。