腎臓病にサプリメントは必要か?
サプリメントの情報・CMは、TVショッピング・雑誌・インターネット等で新旧取り混ぜて大変な量が氾濫しています。サプリメントを買う前に、自分にとって実際にこのサプリメントが必要なのか考えてください。
サプリメントの摂取する前に、まず第一に日々の食事から肉・野菜・果物・乳製品・魚などの食品から栄養素を摂り入れられるようにします。
そのためには栄養バランスの優れた食事を意識し、食事内容や生活習慣を改善します。これは腎臓病に限らずすべての生活習慣病の改善の基本になる考え方です。
サプリメントを購入する時は
実際に、サプリメントを購入する時には成分名・栄養素(たんぱく質・ビタミンなど)の含有量・問い合わせ先等を必ず確認します。特に健康面の安全性や有効性を評価するためには栄養素(たんぱく質・ビタミンなど)の含有量の把握が必要です。
サプリメントは食品に種別されていますが、ビタミンやミネラルなど同時にたくさんの種類のサプリメントを摂取すると副作用の可能性が高まり、副作用の原因究明も困難になります。
何種類かのサプリメント摂取している時は、同じ成分が重なっていることもあり、過剰摂取による体調不良を引き起こしかねません。
病気治療中は、服薬中の薬との飲み合わせを確認します。サプリメントの錠剤などは薬に似ていますが、薬ではありません。サプリメントの摂取によって病気の改善が遅れたり、症状が深刻化することもあります。
サプリメントの事でとても良い記事を毎日新聞で見つけたので引用します。
基本中の基本「サプリの前にまず食事」~丁宗鐵 / 日本薬科大学学長
◇サプリ摂取前にかかりつけ医師に相談する
高齢者の多くは、複数の薬を飲んでいます。サプリメントを利用する時は、かかりつけの医師に相談してみましょう。病気治療中で薬を服用している人は、自己判断でサプリメントを使わないで、主治医に相談してください。相談しにくい時は、こんなサプリメントを飲んでいますと報告するだけでもいいと思います。また、妊娠中の女性は、医師の指示以外はサプリメントの使用を控え、子どもも使用しない方がいいでしょう。
◇「栄養補給は食事から」が基本中の基本
何らかの栄養素が足りないと分かった時、「では、サプリメントを取りましょう」と指導されたとしたら、それはおかしなことです。栄養補給の基本は食事です。
例えば、骨粗しょう症を予防するには、食品からカルシウムやビタミンDなどを摂取して、適度な日光浴と運動を続けることが有効です。カルシウムは乳製品や小魚に、ビタミンDは魚やキノコなどに多く含まれています。このような食事や運動の指導をしてくれる医師がよい医師です。
◇健康維持は自己の努力の積み重ね
中高年になったら、健康維持には自己努力が必要です。自分の健康を医療やサプリメントに丸投げして、安心するのはよくありません。日本は国民皆保険制度のおかげで、すべての医療費を支払わなくても済みます。それもあって、医師の指導を適当に受け止めている人が多いと感じます。
◇健康維持は自己の努力の積み重ね
中高年になったら、健康維持には自己努力が必要です。自分の健康を医療やサプリメントに丸投げして、安心するのはよくありません。日本は国民皆保険制度のおかげで、すべての医療費を支払わなくても済みます。それもあって、医師の指導を適当に受け止めている人が多いと感じます。これは患者側の問題点です。
サプリメントは栄養補助食品となっていますが、医薬品のような副作用が出ないわけではありません。サプリメントを摂取する場合は、メーカー名・時期・服用量などを記録し、具合が悪くなった場合には、即刻使用を中止し、医療機関・保健所・メーカーに連絡します。
サプリメントを摂取しても自分には効果がないと感じた時には、もったいないと考えずサプリメントを飲むのを止めてください。
サプリメントの賢い摂取方法は、しっかりした食事の補助としてサプリメントを利用し、食生活や生活習慣を改善していくことです。