えんどう豆は出世魚ならぬ『出世豆』

えんどう豆

3月は梅の花の咲く季節ですが、みなさんは「三月豆(さんがつまめ)」を知っていますか?

三月豆とは「えんどう豆」の別称で、3月に花が咲く事からこのような名前が付けられました。そこで、これから旬を迎える「えんどう豆」の栄養価や美味しい食べ方をご紹介します!

えんどう豆は出世魚ならぬ『出世豆』

えんどう豆と聞いて、皆さんはどのような豆を思い浮かべますか?

『えんどう』と付く豆と言えば、「さやえんどう(絹さや)」や「スナップえんどう」がありますが、実はこれらは同じ豆の種類なのです。

豆がとても小さく、さやごと食べられる未熟なものを「さやえんどう(絹さや)」と呼び、その後、中の豆が大きく育った状態を「スナップえんどう」と呼びます。

また、スナップえんどうの豆だけを取り出しているのが「グリーンピース」、えんどう豆の新芽を摘んで食べるものが「豆苗」です。

えんどう豆は成長度合いやどこを食べるかによって名前が変わる、出世魚ならぬ『出世豆』なのです!

これから様々なえんどう豆が出回りますので、ぜひえんどう豆の食べ比べをしてみてはいかがでしょうか。

えんどう豆は食物繊維の宝庫!

えんどう豆は『豆』とついているので、あまりイメージにないかもしれませんが、実は「緑黄色野菜」に分類されます!

ビタミンやミネラルが豊富に含まれているので、最近野菜不足と感じている方は是非スーパーで手に取ってみてくださいね。(塩ゆでしたスナップえんどうにマヨネーズをつけるだけで絶品です!)

また、えんどう豆には食物繊維がたくさんに含まれており、余分な脂肪の吸収を防いだり、便秘を予防したりします。中でもグリーンピースは食物繊維を豊富に含み、その量はなんと「レタスの7倍」に相当します!

とはいえ、成長過程による栄養価の大きな違いはあまりないため、食感の違いや料理に合わせて、お好きなものを選んでみてください。

えんどう豆の保存方法

さやえんどうやスナップえんどうは買ってきた袋のまま冷蔵保存をすると、しなびて、さやにしわが寄ってしまうため、
キッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて保存しましょう。

グリーンピースは特に乾燥に弱いため、生のままではなく、塩茹でをしてから冷凍保存がおすすめです。

茹でてからすぐに冷ますと表面にしわが寄ってしまうので火を止めたら、茹で汁の中でゆっくり冷ますと良いです。

ちなみに、同じ緑色の豆ですが、枝豆はえんどう豆とは全くの別物。枝豆は実は大豆の成長途中のものです!

黄色い豆はたんぱく質が豊富!

黄色い豆の代表といえばなんと言っても【大豆】です。大豆には「たんぱく質」が多く含まれ、その量はなんと牛肉や鶏肉に引けを取りません。そのため、昔から大豆は「畑のお肉」と重宝されてきました。

「大豆は脂質も多い」と敬遠される方もいますが、大豆の脂質には【コレステロールを下げる力】があると言われています。また、更年期症状の改善や骨粗鬆症の予防などに効果が期待できるため女性には大変ありがたい食材です。

市販の蒸し大豆や水煮大豆を使えば簡単に普段の食事に取り入れることができますよ。豆乳で飲んだり、スープやサラダに入れても美味しく食べることができるので、是非常備菜の仲間に入れてください。