健康診断や血液検査等で数値が少し悪くなってきたという方は、自覚症状がない場合でも放置せず、適切な食事を心掛けてください。
膵臓病の原因の多くは「お酒の飲みすぎ」と言われています。アルコールを大量に飲むと、すい液の分泌がとても活発になります。
その状態が続くと、膵臓が膵液でいっぱいになり、自己消化を起こし膵臓を傷つけてしまいます。男性の急性すい炎では、アルコール性のタイプがほとんどです。
まずは、禁酒することから始めましょう。
また、膵臓が悪くなってしまうと、脂質を分解する酵素が上手く分泌できなくなるため、脂質を控えた食事にしましょう。
肉や魚を選ぶ時は、鶏のささ身や、タラなど脂質が少なく淡泊なものを選んで調理してください。炒めものや揚げ物よりも茹でたり、蒸したりする方が、より脂質が控えることもできます。
「たまには揚げ物も食べたい!」という時は少量の油で炒めたパン粉を食材にまぶし、オーブンで加熱します。すると、脂質は少ないながらも、揚げ物のようなサクッとした食感に仕上がりますよ!
揚げない唐揚げという、商品も販売されています。是非試してみてください。
膵臓病といっても、原因や症状によって食事療法も異なりますので、少しでも疑問があったらかかりつけ病院の主治医や管理栄養士に相談してみて下さい
膵臓の病気ですぐに思い浮かぶ、膵臓がんではないかと心配になってきます。膵臓がんは、急性すい炎のような激痛になる割合は少なく、みぞおちから背中にかけての鈍痛などを発症するのが一般的です。
膵臓がんの中でも症例が多いすい頭部のがんは、黄疸の症状が出ます。さらにインスリンの分泌が悪化するため、糖尿病を併発することもあり、糖尿病のの検査の過程で膵臓がんが見つかることもあります。
膵臓がんは、近年30年間で死亡者数が4倍にも膨れ上がっているので、膵臓の機能低下の症状が続く時は早めに病院で検査を受けてください。